デイサービスの選びかたのポイント 本人が嫌がったときはどうする？

 

デイサービスは利用者さんご本人に合っている施設を選ばないと、気分が乗らなくなって休みがちになってしまったり、行かなくなってしまうこともあります。

 

そのため、デイサービスの選びかたは非常に重要です。

このページではデイサービスの選びかたのポイントやサービスを利用するまでの流れなどについて解説します。

 

デイサービスを利用するまでの流れ

デイサービスの選びかたを見る前に、まずはデイサービスを利用するまでの流れをざっくりとご紹介します。

 

デイサービスを利用するまでの流れは

①ケアマネジャーに相談
②事業所の選定
③見学・体験
④ケアプラン作成
⑤サービス担当者会議
⑥契約・利用開始

というイメージです。

 

デイサービスを利用するためには要介護認定が必要ですので、認定を受けていない方は申請が必要です。

 

申請には申請書、介護保険の被保険者証（65歳以下の場合は健康保険証）、マイナンバーを確認できるもの（マイナンバーカードなど）を地域包括支援センターの窓口に提出します。

 

デイサービスの選びかた

デイサービスの選びかたのポイントは以下の3つです。

①利用する目的や条件を決める
②気になる施設は見学をする
③ご本人と一緒に見学し、意見を聞きながら決める

 

デイサービスは施設により雰囲気が異なります。
また、実施しているレクリエーションなどの内容も異なりますので、ポイントを押さえて選ぶことが大切です。

 

利用する目的や条件を決める

目的と条件はデイサービスの選びかたの中でも特に大切です。

デイサービスの利用目的は人それぞれですが、主に入浴、食事、レクリエーションの内容を確認します。

 

入浴はできるか

デイサービスを利用される場合、入浴を目的としている方も多くいます。
入浴には一般浴、個浴、機械浴があり、施設の設備により異なります。

 

介護度が低い方は数人で同時に入浴する一般浴と1人で入浴する個浴を選択することが可能です。
介護度が高い方は選びかたを間違えると入浴が難しくなりますので注意が必要です。

 

利用者さんの身体の状況やお好みに合わせて対応している施設を選ぶようにします。

 

食事はどのようになっているか

デイサービスで提供される食事についてはしっかりと確認しておく必要があります。
食事の提供方法は、施設内で調理したものを提供している場合と、外部の配色サービスを利用している場合があります。

 

また、食事制限のある方はデイサービスの食事が対応しているか、などについてもチェックしておきましょう。

 

食事は施設によって違いが大きく、実費となるため利用料金に幅がでる部分でもありますので、デイサービスの選びかたの大きなポイントの1つとなります。

 

レクリエーションの内容は？

デイサービスで行われているレクリエーションは施設によって大きく異なります。
利用者さんご本人の好みに合ったレクリエーションを実施している施設を選ぶことがポイントとなります。

 

身体機能の維持のための活動や季節のイベントなど、集団で行うレクリエーションのほか、囲碁や将棋、麻雀、俳句、絵画、カラオケなどを楽しむことができます。

 

ご本人が好きなジャンルの楽しみがある施設を選ぶと通う楽しみを増やすことができます。

 

施設の規模

デイサービスは規模によって雰囲気やレクリエーションの内容が異なります。

 

【大規模デイサービス】
1日20名以上の方が利用するデイサービスです。
集団で体操やレクリエーションが行われることが多いため、にぎやかな環境が好きな方におすすめです。
機械浴など、設備が充実していることも多いのが特徴です。

 

【中規模デイサービス】
1日10～19名程度の利用者さんがいるデイサービスです。
ほかの利用者さんと交流はしたいが、ある程度アットホームな雰囲気が好き、という方におすすめです。

 

【小規模デイサービス】
1日9名以下の方が利用する少人数のデイサービスです。
小規模なため、個別対応ができることが多く、集団が苦手な方や、自分のペースで活動したい方、静かな環境で過ごしたい方に向いています。

 

気になる施設は見学をする

条件に合うデイサービスが見つかったらまずは見学に行ってみます。
デイサービスはいきなり1つに絞り込まず、3か所程度をピックアップして、見学してから比較検討すると失敗が少なくなります。

 

見学の際には職員の対応や、ほかの利用者さんがどのような雰囲気で過ごしているかなどをチェックし、疑問点がある場合は質問をします。

 

質問や相談などに対して、詳しく丁寧に回答してくれるか、一緒に考えてくれそうかも大きなポイントとなります。

 

ご本人と一緒に見学し、意見を聞きながら決める

見学の際はぜひご本人と行ってください。
利用するご本人が「自分に合っている」と感じる施設を選ぶことが大切ですし、ご本人が決めることで納得して通うことができます。

 

ご本人が嫌がったときの対処法

なかにはご本人がデイサービスに行くことに消極的な場合もあるでしょう。

 

デイサービスは介護予防が期待でき、引きこもりを防ぐ効果が期待できますが、デイサービスに行くことを嫌がるというケースはよくあることです。

 

その理由としては

・慣れない場所で疲れる
・人間関係が合わない
・レクリエーションがつまらない
・入浴が嫌
・自分は介護は必要ないと思っている

などがあります。

 

誰しも慣れない環境に1日いると疲れてしまいますよね。
この場合は、何回か通っているうちに解消されていくことがほとんどですが、ご本人がデイサービスに行きたがらない場合はご家族と事業所で協力していくことが大切です。

 

ご本人がデイサービスに行きたがらない場合は理由をよく聞いて理解し、事業所に相談してみましょう。
事業所で通所するためのサポートをしてくれたり、人間関係が合わない場合は通う曜日を変更するなどして対応してもらえる可能性があります。

 

また、利用回数を減らして無理のない範囲で通ったり、場合によっては違う施設を検討してみても良いでしょう。

 

デイサービスはご本人が行きたいと思うところを選ぶことがポイント

デイサービスの選びかたやご本人が嫌がった場合の対処法をご紹介しました。

 

デイサービスの選びかたの最大のポイントはご本人が行きたいと思える施設を見つけることです。
実際にご本人に見学・体験をしてもらい、自分に合った施設に決めると失敗が少なくなります。

 

ご本人がデイサービス選びを渋っている場合は、見学日までに事業所に相談しておき、通いたくなるような会話の内容を施設のスタッフにしてもらうなど、協力してもらうのがおすすめです。