デイサービスと老人ホームの特徴と違い・両者は併用できるか
介護サービスにはデイサービスや老人ホームなどがあり、さらに老人ホームには介護付き有料老人ホームやグループホームなど、いくつかの種類があり、それぞれ特徴が違います。
このページでは老人ホームの種類やデイサービスとの違い、デイサービスと併用できるかなどについて解説します。
デイサービスとは
デイサービス(通所介護)とは自宅で生活している人が日帰りで通う施設のことを指します。
一般的に自宅から施設まで送迎があり、ご家族に送り迎えの負担なく利用することができます。
施設内では食事や入浴、機能訓練やレクリエーションを行います。
グループホームなどでもレクリエーションが行われますが、グループホームでは脳トレ、運動、体操、歌などが中心となり、デイサービスではこれらのほかに施設によってカラオケや手芸、囲碁・将棋など、趣味のレクリエーションが充実しています。
住み慣れた家で暮らしながら、入浴などの負担がかかる介助はデイサービスで行ってもらうことができるだけでなく、レクリエーションなどを通じてほかの利用者さんとコミュニケーションを取ることで、孤独感を覚えることを防ぐことができます。
また、ご家族にとっても、デイサービスを利用することで利用時間は介護の負担から解放され、自分の時間を過ごしたりリフレッシュする効果も期待できます。
デイサービスは老人ホームとは違い、通いの施設となりますので、ある程度自立した状態の人が利用するのが一般的です。
自宅から施設まで移動する必要がありますので、寝たきりの方や高度な介護が必要な方は十分なサービスが受けられず、利用が困難なケースが多くあります。
老人ホームとは
老人ホームは住まいとして利用することができる施設です。
住居があり、食事が提供され、職員や看護師の助けを借りながら生活を送ることができます。
老人ホームにはさまざまな種類があり、要介護や要支援の度合いによって、入居可能な施設は違いますのでケアマネージャーに相談しながら決めていくことが大切です。
老人ホームの種類
ここではいくつかある中で主な老人ホーム、高齢者向け施設の種類や違いをご紹介します。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
今は介護の必要がないものの、今後の生活が不安という方向けの、利用者の自由に応えながら安否確認や生活相談サービスを受けられるバリアフリー対応の賃貸住宅です。
基本的に元気な高齢者が対象となります。
有料老人ホームとの違いは契約形態です。
サ高住の場合は一般的なマンションやアパートを借りるときと同様、「建物賃貸借契約」です。
一方で有料老人ホームは「利用権方式」を採用しています。
介護付き有料老人ホーム
「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた介護サービスを受けられる施設で介護スタッフが24時間配置されています。
施設によって特徴が異なるため、選択肢が多いのが特徴です。
利用対象者は原則として65歳以上で要介護1~5の方ですが、施設によっては60歳以上、自立や要支援の方も受け入れています。
住宅型有料老人ホーム
生活支援などのサービスがある、高齢者が暮らしやすいように設計された老人ホームです。
介護が必要になったら、外部の介護サービスを利用することになります。
施設での介護サービスの利用はありませんが、訪問介護事業所やデイサービスを併設しているところもあります。
主な利用対象者は自立または要支援ですが、軽度の要介護の方も受け入れている施設もあります。
グループホーム
グループホームは認知症の高齢者が住み慣れた環境で共同生活をする地域密着型サービスです。
グループホームは1ユニット9名までの少人数で構成され、いつも同じ顔触れで生活を行うため、生活環境が大きく変わることなくアットホームな雰囲気の中で過ごすことが可能です。
グループホームの施設によるものの、洗濯や料理などの日常生活のサポートは職員が行い、認知症の進行を抑制しながら生活の自立をサポートします。
健康型有料老人ホーム
健康型有料老人ホームは、介護の必要がない方のための施設です。
食事や掃除、洗濯、安否確認などの生活支援やサークル活動やイベント、コンサートなどのアクティビティ、フィットネスジムやプール、カラオケなどの設備が用意されています。
入居中に介護が必要になった場合は退去する必要があります。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは社会福祉法人や地方自治体が運営する介護保険施設の1つで、費用が安いことに加え、一度入居すれば基本的には終身利用が可能な点が大きなメリットです。
費用が安く終身利用ができることから、入居希望者が多く、入居条件も要介護3以上となるため、比較的介護度の高い方が優先となります。
そのため、地域によっては数年単位で待機する場合もあります。
介護老人保健施設(老健)
介護老人保健施設は在宅復帰を目指す高齢者が、介護やリハビリなどのサービスを受けながら生活ができる施設です。
例えば、長期入院をしていた人が、退院していきなり自宅に戻るのが困難な場合、一時的に老健でリハビリや介護を受けながら生活し、在宅復帰を目指します。
特別養護老人ホームとの違いは、特養が終身利用が可能な一方で、老健は自宅に戻ることを目的とした施設です。
そのため、リハビリが充実しています。
老人ホームとデイサービスは併用できるのか?
老人ホームを利用しながらデイサービスを利用できる施設とできない施設があります。
デイサービスの利用が可能な施設は
・住宅型有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅
です。
一方で、グループホーム、介護付き有料老人ホームはデイサービスとの併用はできません。
グループホームや介護付き有料老人ホームは食事や入浴、排せつなどの介護のほか、リハビリの支援を受けることができ、デイサービスの内容がサービスに含まれているため、デイサービスとの併用はできないことになっています。
また、健康型有料老人ホームは原則として健康で自立した方を対象としているため、デイサービスの利用条件にあてはまりません。
利用者に合った施設を選ぶことが大切
デイサービスと老人ホームの違い、老人ホームの種類などについて解説しました。
老人ホームにも介護付き有料老人ホームやグループホームなどの種類があり、それぞれ特徴が違います。
利用者に合っていない施設を選んでしまうと、快適に過ごすことができないだけでなく、再び施設を探す必要が出てしまいます。
施設の特徴や違いを把握したうえで適切な施設を選ぶことがポイントとなります。
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