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デイサービスの機能訓練で行う歩行訓練の内容と期待できる効果


 

加齢に伴い、歩行に不安が出てくる方は多くいます。
また、ケガや病気がきっかけでこれまでのような歩行が難しくなってしまうケースもあります。

 

デイサービスの機能訓練には歩行訓練も含まれており、スムーズに歩く練習を行い、日常生活のQOLを高める効果が期待できます。

 

では、実際にデイサービスではどのようなトレーニングを行うのでしょうか。
今回は、デイサービスの歩行訓練の内容や効果について解説します。

 

デイサービスの機能訓練とは

デイサービスでは日常生活で行う動作の改善・維持を目指す「機能訓練」が提供されています。
リハビリとは異なり、機能訓練指導員などのスタッフにより、さまざまな訓練が行われます。

 

機能訓練の内容

デイサービスでは日常生活の維持と改善を目的として、次のような機能訓練が行われます。

・歩行訓練
・関節可動域訓練
・ラジオ体操
・マッサージ
・脳トレ・ゲーム
・嚥下体操
・口腔体操

 

機能訓練は集団で行う場合が多いですが、施設によっては個別機能訓練という個別対応プログラムを用意しているところもあります。

 

機能訓練指導員が指導にあたる

デイサービスの機能訓練では、機能訓練指導員が指導にあたります。

 

機能訓練指導員になるには次の有資格者である必要があります。

・看護師または准看護師
・理学療法士(PT)
・作業療法士(OT)
・言語聴覚士(ST)
・あんまマッサージ指圧師
・柔道整復師
・鍼灸師(鍼灸師以外の機能訓練指導員が在籍する施設で半年以上の実務経験が必要)

 

デイサービスでできる歩行訓練の内容

デイサービスの歩行訓練の内容は、施設により異なりますが、一般的に次のようなメニューを行います。

 

歩行訓練

・前歩き

前に向かって歩く普通の歩き方です。
散歩など、長時間行うと効果が出やすい歩行訓練です。

 

・横歩き

いわゆるカニ歩きのことで、横に向かって歩く練習です。
股関節外転筋を鍛え、骨盤の前傾の予防に効果が期待できます。

 

・うしろ歩き

うしろにバックしながら歩く練習です。
足指やすね前側の筋肉を鍛える効果があります。

 

・大股歩き

大きな歩幅で歩く練習です。
蹴り出す力や関節可動域を広げるトレーニングになり、足腰が鍛えられます。

 

・縦足歩き

平均台の上を歩くように片方の足のつま先にもう片方の足のかかとを付けて交互に足を出して歩く練習です。
体幹や骨盤周辺の筋肉が鍛えられます。

 

・ニーヴェントウォーク

膝を曲げて重心を下げ両手を前に突き出しながら進むトレーニングです。
難易度の高い歩行訓練ですが、下半身の筋力とバランス力が鍛えられます。

 

ステップ練習

歩行訓練は歩く以外にもさまざまな訓練もあり、利用者さまの状態に合わせて行われます。

 

ステップ練習は、踏み台昇降とも言われる運動で、段差を使って足を踏み出す、身体を前に運ぶ、残した足をステップに乗せるといった動作を練習します。

 

歩くときの姿勢が横から見えるため、どのような歩き方をしているのかをチェックしやすく、繰り返し行うことで脚の筋力の衰えを抑える効果があります。

 

立位着座動作練習

座り姿勢から立ち姿勢になる、立ち姿勢から座り姿勢になる練習です。

 

立つ、座るといった動作は一見歩く動作とは関係ないように思われますが、立つときに力を入れる、座るときにバランスをとるという動作が歩くときの動作につながります。

 

応用歩行練習

平地での歩行訓練が進んだら応用的な歩行練習も行います。
不整地歩行や早歩きなどを行い、転倒しにくく安全に移動できるようにトレーニングします。

 

応用歩行練習を繰り返し行うことで、歩行に対する不安や恐怖心を和らげる効果も期待できます。

 

歩行訓練で期待できる効果

歩行訓練はスムーズに歩けるようになる効果以外にも、疾病予防や健康促進など、さまざまなうれしい効果が期待できます。

 

生活習慣病の予防

食事から摂るエネルギー量が消費エネルギー量を上回ると、使われなかったエネルギーは脂肪として蓄えられ、肥満につながりやすくなります。

 

肥満は糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高まるため注意が必要です。
生活習慣病の予防・改善には有酸素運動が効果的とされており、ウォーキングやジョギング、水泳などが有効です。

 

高齢者の場合、散歩などでウォーキングをすると無理なく有酸素運動ができるうえ、歩行訓練にもなります。

 

睡眠の質向上

生活習慣の乱れは睡眠の質にも影響し、睡眠不足になる場合があります。

 

睡眠不足は自律神経の乱れが原因となることもあり、自律神経の乱れがさまざまな症状を引き起こす可能性があります。

 

歩行訓練でウォーキングを行うと副交感神経の働きを活発にする効果があり、副交感神経の働きによりリラックス効果が高まり睡眠の質向上が期待できます。

 

骨粗しょう症の予防

骨を丈夫にするためにはカルシウムの摂取だけでなく、骨に刺激を与えることも大切です。
歩行訓練は骨に適度な刺激を与える効果があり、骨粗しょう症の予防効果があるとされています。

 

またウォーキングの際に日光を浴びることでビタミンDを生成する効果もあります。

 

ビタミンDは骨の材料となるカルシウムの吸収を助けたり、カルシウム摂取が不足していたりするときには尿の中からカルシウムを再吸収するように働きます。

 

また、骨へのカルシウムの沈着を調整し、骨形成を促す効果もあり、積極的に外に出てウォーキングすることは骨にも良い影響があると言えます。

 

血行促進

歩行訓練は血行促進の効果も期待できます。
そのため、血行不良が原因で起こる肩こりや冷え性などの解消にも効果的です。

 

血行が良くなると腸を整えるぜん動運動が活性化されるため便秘の解消や、睡眠に必要な体温調節も行われます。

 

認知症予防

ウォーキングには脳のアセチルコリン神経を活性化する作用があると言われています。
アセチルコリンの分泌量が増えると、脳内部の血管が広がり、血流が良くなること判明しています。

 

アセチルコリンは脳を守る重要なたんぱく質を増やし、神経細胞へのダメージを軽減するなど、脳の健康維持に欠かせない働きを担うと考えられています。

 

歩行訓練で歩く練習をすることは認知症の予防にもつながります。

 

歩行訓練を希望する場合は事前に施設に確認を

デイサービスの歩行訓練の内容と効果についてご紹介しました。

 

デイサービスの機能訓練の内容や、歩行訓練のメニューは施設によって大きく異なります。

 

歩行訓練がデイサービスを利用する目的の1つになっている場合、事前にデイサービスにどのようなメニューで歩行訓練を行っているか確認することが大切です。

 

また、実際に施設を見学し、機能訓練の内容をチェックしておくのがおすすめです。

 

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