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高齢者が歩くことの重要性とデイサービスでできる歩行訓練とは


 

歩くことは体力向上だけでなく認知機能の低下を予防する効果も期待でき、歩行訓練は高齢者にとっても重要な機能訓練です。

 

今回は、高齢者が歩くことの重要性とデイサービスでできる歩行訓練について解説します。

 

歩くことはなぜ重要なのか

歩くことは日常生活における基本的な動作です。
では、なぜ歩くことが重要なのか見ていきましょう。

 

普段から歩かないと歩けなくなってしまう

普段から歩く機会がないと家のなかにこもりがちになってしまいます。

 

特に高齢者は活動量が低くなると身体能力や精神状態が低下してしまい、最悪の場合、寝たきりになってしまう原因となります。

 

転倒しやすくなる

歩かなくなると筋力が低下し、歩行時に足が引掛かかるなどして転倒しやすくなります。
高齢者が転倒すると骨折から要介護状態になるケースも多くあるため、転ばないようにすることが大切です。

 

外出の機会が減る

外出の機会が減ると日常生活での意欲の低下につながり、精神的な落ち込みが見られる場合があります。
落ち込みが強いと認知症やうつ状態を引き起こすこともあり、日常生活にも大きな影響が出てしまいます。

 

高齢者が自分らしい生活を過ごすためにも、歩くことは重要となります。

 

デイサービスの歩行訓練は機能訓練で行う

デイサービスでの歩行訓練は機能訓練として行われます。

 

機能訓練とは「高齢者の身体的機能の維持・改善を目的とした訓練」のことで、デイサービスをはじめとした介護サービスで提供するものです。

 

自宅や地域で安全に生活ができるように、1人ひとりの身体の状態や目標に合わせて内容を決めます。

 

機能訓練のメニューには、「利用者ごとの身体機能や生活機能の維持・向上を目的とした個別のプログラム」や、「疾病・疾患の予防を目的とした集団のプログラム」などがあります。

 

デイサービスの歩行訓練のやり方

デイサービスの歩行訓練のやり方は、施設や訓練を受ける利用者さまによって異なりますが、ここでは一般的な方法をご紹介します。

 

歩行訓練では「前歩き」「横歩き」「後ろ歩き」「大股歩き」「縦足歩き」「ニーヴェントウォーク」の6種類の歩き方でトレーニングを行います。

 

ただ歩く練習をするだけでなく、筋力やバランス能力を鍛え、筋力アップを目指すことも歩行訓練の目的です。

 

前歩き

日常で行っているように前に向かって歩きます。
全体的にバランス良く筋力アップができるトレーニングです。

 

前歩きは長時間行うと効果が得られやすいため、普段から散歩や外出をするなどして、日常的に歩くことを意識することが大切です。

 

歩行訓練をする場合は、正しい姿勢を保ちながら歩けているかを確認しながら行います。

前歩きは短距離の散歩から始め、徐々に距離を伸ばしていくと効果的です。

 

横歩き

横に向かってカニのように歩く方法で、股関節外転筋を強化できます。

 

足の痛みを抱えていて足を庇うように歩いている方は、股関節外転筋が衰えやすく、骨盤が前に倒れて前傾姿勢になりがちです。

 

歩行訓練で横歩きをする場合は、股関節を広げたときに外腿の筋肉を意識し、姿勢が崩れないようにするのがポイントです。

 

後ろ歩き

後ろ方向にバックしながら歩くトレーニングです。

 

足のつま先を上げる動きと足指を伸ばす動き、すねの前側の筋肉を収縮する効果があります。
後ろ歩きで筋肉を鍛えると、立ち座りの動作がスムーズになる効果が期待できます。

 

大股歩き

いつもある歩幅よりも大きく歩くトレーニングです。

歩幅を大きくすると蹴り出す力が必要になるため、下肢の関節可動域が広がる効果が期待できます。

 

関節可動域が広がり、下半身の筋肉を大きく使うと足腰が鍛えられ、歩行能力が高まります。

 

縦足歩き

縦足歩きは、1本の線の上を歩くように片方の足のつま先にもう片方の足のかかとを付けて交互に足を前に出して歩く方法です。

 

歩幅が小さいため、バランス力を必要とする歩き方です。

縦足歩きは股関節や骨盤周辺の筋肉、体幹が鍛えられる効果が期待できます。

 

ニーヴェントウォーク

ニーヴェントウォークとは、膝を曲げて重心を下げ、両手を前に突き出しながら進む歩行訓練です。

 

背筋を伸ばして膝を曲げ、かかとから下ろすイメージで、足を前に出します。
膝の角度は90度にするのが望ましいですが、できる範囲で曲げ、少しずつ角度を付けられるように練習します。

 

ニーヴェントウォークは難易度の高い歩行訓練ですが、下半身の筋力やバランス力が鍛えられます。

 

無理をするとケガをするおそれがありますので、1人で無理に行わず、デイサービスでスタッフと一緒に少しずつトレーニングすることが大切です。

 

歩行訓練のメリット

歩行訓練には生活習慣病の予防、睡眠の質の向上、骨粗しょう症の予防などさまざまなメリットが期待できます。

 

生活習慣病の予防

食事から摂取するエネルギー量が消費エネルギーを上回ると、使われなかったエネルギーは脂肪として蓄えられ、この状態が続くと肥満になります。

 

肥満は糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高まります。
これらの予防・改善に効果的なのが有酸素運動です。

 

有酸素運動にはさまざまなものがありますが、ウォーキングが代表的なものとなります。

 

睡眠の質の向上

不規則な生活を送っていると睡眠の質が悪くなり睡眠不足になりがちです。

 

睡眠不足は自律神経のバランスが崩れて起こることもあります。
このような場合はウォーキングで副交感神経の働きを活発にしてリラックス効果を高め、睡眠の質が向上します。

 

骨粗しょう症の予防になる

骨を丈夫にするにはカルシウムを摂取するだけでなく骨に刺激を与えることも大切です。
ウォーキングは骨に刺激を与える効果があり、骨粗しょう症の予防につながるとされています。

 

デイサービス選びでは機能訓練の内容もチェックする

高齢者が歩くことの重要性とデイサービスでできる歩行訓練について解説しました。

 

デイサービスの機能訓練は施設によって内容が異なります。

 

デイサービスで歩行訓練をしたい場合は施設の機能訓練の内容や、歩行訓練のやり方について事前に聞いておくことをおすすめします。

 

また、あらかじめ歩行訓練をしたい旨をケアマネジャーに相談しておき、対応できるデイサービスを探してもらうと良いでしょう。

 

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