デイサービスの選び方のチェックポイントと確認しておくべきこととは

 

デイサービスを選ぶ際、どのような点を見て決めたら良いのか悩まれる方もいらっしゃるでしょう。

 

デイサービスはご本人とご家族の目的と好みに合った施設を選ぶことで失敗を避けることができます。
このページでは、デイサービスの選び方のポイントをご紹介します。

 

施設の規模

一口にデイサービスと言っても、規模の違いがあり、雰囲気も異なります。
どんな規模の施設が合っているかまずは検討してみると良いでしょう。

 

大規模施設

1日の利用者が20名以上の施設です。
集団で体操やレクリエーションを行うため、にぎやかな環境で他の利用者さんと交流することができます。

 

機械浴などの設備を備えているところも多いため、車いすの方や寝たきりの方にとっても利用しやすい傾向があります。

 

中規模施設

1日の利用者が10～20名未満の施設です。

 

他の利用者さんや職員と交流はしたいものの、大人数でレクリエーションはしたくない、ある程度アットホームな環境の方が良いという方に向いています。

 

小規模施設

1日の利用者が9名以下の施設です。

 

少人数のためアットホームな雰囲気で個別の対応をしてくれることが多い施設です。
ゆったりと過ごしたい方や個別に対応してもらいたい方に向いています。

 

大規模施設のメリットとデメリット

大規模な施設の場合、利用者も多いので、たくさんの利用者さんの中から気の合う人との出会いがあったり、多くの友人を作りやすいというメリットがあります。

 

レクリエーションも多く用意されており、参加したいものを選択できる施設も多くあります。

 

ただ、小規模施設に比べて職員が利用者さんの名前を覚えにくかったり、静かに過ごしたい方や人付き合いが苦手な方は、打ち解けにくいというデメリットもあります。

 

小規模施設のメリットとデメリット

小規模な施設は職員や他の利用者さんの名前と顔を覚えやすく、施設内がアットホームな雰囲気であるという点がメリットです。

 

ただ、人数が少ないため、利用者さんや職員など人間関係が固定されやすいため、雰囲気が合わないとストレスを感じてしまうこともあります。

 

また、レクリエーションの内容も限定されることもあり、好みが合わないと通いにくくなる可能性も否定できません。

 

利用できる曜日と時間

デイサービスを選ぶ際にはサービス提供時間が都合に合っているかも大切です。

 

一般的なデイサービスの提供時間は9時～17時ですが、午前と午後の2部制になっていて食事の提供を行わない施設も増えています。

 

短時間のデイサービスでは食事や入浴サービスを提供しないか、レクリエーションを行わずに入浴のみとしているところも多くあります。

 

一方、早朝や夜間の延長サービスを行うデイサービスもあり、介護保険の対象外ではあるものの、お泊りデイサービスなどを提供している施設もありますので、併せて検討してみると良いでしょう。

 

設備・職員の雰囲気

設備は新しいだけでなく、掃除が行き届いていて清潔か、明るい雰囲気の施設かも確認ポイントです。

また、利用者さんにとって重要である職員や利用者の雰囲気は実際に足を運んでみなければ分かりにくいこともあります。

 

スタッフの雰囲気と、保有資格や人員体制をチェックし、経験豊富なスタッフが揃っているかも重要となります。

 

また、職員の対応がしっかりしているかもチェックしておくと、ご家族とスタッフとの連絡でのストレスを回避することができます。

 

食事の提供方法

デイサービスの食事は施設内で調理している場合のほか、外部の給食サービスを利用している場合などがあります。

 

施設によっては食事が選択できるデイサービスもあったり、介護食も刻み食、ソフト食、ゼリー食など段階が多くある場合とあまり種類がない場合と施設によって対応はさまざまです。

 

また、疾病により食事制限がある場合には食事に対応してもらえるかも重要な確認項目です。

 

デイサービスの食費は介護保険の適用対象外となり実費で負担するため、施設によって1食分の費用に幅があり、サービスに差が出やすい部分です。

 

費用面と併せて食事にどれくらいの重きを置くか判断すると良いでしょう。

 

入浴の方法

入浴は施設に備えている設備によって大きく違います。

 

「一般浴」は大きなお風呂に複数人で同時に入るもので、要介護度が低く自分で歩行が可能な方に向いています。
「個浴」は家庭の浴室のようなお風呂で1人ずつ入浴します。

 

一般浴か個浴かは好みにもよりますのでご本人の希望も聞いて対応施設を選ぶと良いでしょう。

 

利用者さんの体の状態によってはリフト浴や機械浴の設備が必要です。
要介護度が高い方は、対応している施設を選択することになります。

 

レクリエーションの内容

レクリエーションは施設によって導入している内容が異なるため、利用者さんの好みに合った施設を選ぶことが大切です。

 

レクリエーションは身体機能の維持を目的として、体操を取り入れている施設が多くあります。
その他、楽器演奏や歌を取り入れていたり、手芸なども積極的に行っている施設もあります。

 

特にカラオケは人気がありますので、ご本人がカラオケ大好き、という場合にはカラオケが出来る施設を選ぶと良いでしょう。

 

利用の目的をはっきりとさせる

ここまでデイサービスのチェックポイントをご紹介しましたが、デイサービスを選ぶ際には利用の目的をはっきりとさせておくことも大切です。

 

・入浴ができないのでデイサービスで入浴したい
・料理ができないのでお昼だけでもきちんとした温かいものを食べたい
・日中家族が不在で介護してくれる人がいない
・他者と交流して気分転換したい

 

など、利用の目的は人それぞれです。
相性の合うデイサービスに出会うためにも事前にご本人とご家族の目的を明確にしておくようにしましょう。

 

デイサービスはできるだけ見学して決めるようにしましょう

 

実際に目で見て比較する

条件と目的に合ったデイサービスを見つけたら見学をすることをおすすめします。
特に初めてデイサービスを利用しようと考えている場合は2～3軒の施設を見学して比較してみましょう。

 

パンフレットやホームページでは分からない施設の雰囲気を知ることは大切ですし、職員の対応方法や利用者さんの過ごし方を見ておくことでイメージがしやすいためです。

 

利用者ご本人も一緒に見学する

デイサービスを検討する際には、利用するご本人も一緒に見学に行くと失敗が少なくなります。

 

ご本人にとって雰囲気の合った施設を利用することが大切ですし、安心して利用するためには実際に目で見て確かめることが大切です。

 

もし、デイサービスそのものに対して否定的だったり、不安が大きい場合は、事前にデイサービスの相談員に事情を伝えておくと、ご本人の不安を取り除くことができるような説明を中心に対応してもらえます。

 

不安なことは事前に施設に連絡しておくと安心ですよ。

 

目的と雰囲気が合ったデイサービスを選びましょう

デイサービス選びのチェックポイントをご紹介しました。

 

デイサービスで失敗しないためには目的と雰囲気が合っているかしっかりとチェックすることが大切です。

 

ホームページやパンフレットではどうしても分からないこともありますので、できるだけ見学をして雰囲気を掴むことが大切です。