知っておきたいデイサービスを利用するメリットとデメリット

 

デイサービスは自宅で生活しながら送迎によりデイサービス施設（日帰り介護施設）に通い、食事や入浴、レクリエーションなどの日常生活のサポートを受けるサービスです。

 

デイサービスを利用すると利用者様やご家族によってどんなメリットがあるのでしょうか。

この記事ではデイサービスを利用する上でのメリットとデメリットをご紹介します。

 

デイサービスのメリット

 

健康維持や生活の質の向上が図れる

デイサービスでは生活機能訓練や口腔機能訓練のほか、レクリエーションを行います。
身体を動かしたり頭を使うことで身体機能の維持に効果があり、寝たきりになることを防ぐこともできます。
また、口腔機能訓練により、嚥下機能の低下防止にもなります。

 

さらに、デイサービスでは健康チェックなども行っているため、健康維持や向上に役立ちます。

 

孤独感を解消させる

高齢になり足腰が弱まるとお出かけも億劫になり、家に引きこもりがちになります。
自宅から出て他の利用者さんやスタッフと触れ合うことで引き込もりを防ぎ、孤独感を解消させて精神的な安定感を得ることも可能です。

 

新しい趣味や生活の楽しみができる

デイサービスではさまざまなレクリエーションが行われます。
機能運動としての体操や歌、手芸、囲碁、将棋など、施設によって幅はあるものの、多彩なレクリエーションや季節のイベントが用意されています。

 

その中で新しい趣味に目覚めることもあります。
気の合う利用者さんとの交流もレクリエーションをより楽しいものにさせてくれるでしょう。

 

新しい楽しみを見つけることでより活力のある日常生活を過ごすことができます。

 

ご家族の介護の負担を減らすことができる

ご家族の方が介護をされる場合24時間365日、付きっきりで介護をし続けることは心身共に疲弊してしまいます。
日中お仕事をされていても自宅にいる親が心配で仕事に集中できない、ということもあるでしょう。

 

親がデイサービスに出掛けている間は介護から解放され、自分の時間を確保して家事を片付けたり、リフレッシュの時間として過ごすことができます。

 

訪問介護サービスの場合、ホームヘルパーがサポートしてくれますが、結局自宅にいるのでご家族は介護から解放されるわけではありません。

 

デイサービスは精神面でも開放される点が大きなメリットです。

 

デイサービスでご家族が自分の時間を確保できることで介護ストレスやノイローゼを防ぐ効果が期待できます。
また、施設では一般的に食事もついているので、昼食の準備の手間と心配からも解放できます。

 

ご本人の気分転換になる

自宅に引きこもりがちな高齢者はメリハリのない生活を送っています。

週に何日かデイサービスを利用することで気持ちが外に向き、気分転換にもなるでしょう。

 

施設には他の利用者さんや職員がいるので家族以外の人との会話やレクリエーションを楽しむことにより生活にメリハリが生まれ、デイサービスの日が楽しみになったり、生活に張りが出る可能性が期待できます。

 

安心して入浴ができる

デイサービスでは施設で入浴ができるという点が大きなメリットです。

 

入浴の介助は体力面でも大きな負担がかかり、介護の素人には危険な作業でもあります。
自宅の浴室が入浴介助に対応できていない場合、身体の状態によっては介助が難しくなります。

 

デイサービスを利用していれば、施設でプロに入浴お任せすることができますので、精神的にも体力的も負担が大きく軽減できます。

 

デイサービスのデメリット

 

費用がかかる

デイサービスは介護保険が適用されますが、食費など自己負担が必要なものもあります。

介護認定の度合いにより料金も異なり、利用する回数と要介護度によって費用負担も変わります。

 

ご家族の介護への負担や利用者様の好み、デイサービスの費用などを総合的に見て、どのデイサービスを利用するのか、回数はどれくらいにするのかを決めると良いでしょう。

 

施設によりサービスの差が大きい

デイサービスは施設によりサービスの内容に幅があり、どの施設でも同様のサービスを受けられるわけではない点で注意が必要です。
適当に施設を選ぶと思っていたサービスを受けられない可能性がありますので注意が必要です。

 

特に食事や入浴、レクリエーションは施設ごとに差が大きいサービスです。

 

食事は施設内で手作りしている施設もあれば配食サービスのお弁当が提供される施設もあり、食事の内容にも違いがあります。
介護食の種類も介護者の状態に合わせて提供しているかどうかは施設により異なりますので事前に確認が必要です。

 

入浴は機械浴などの設備の有無や複数人で同時に入浴するか、個別で入浴するかも施設により違いがあります。

 

レクリエーションは施設によって内容に違いが大きく、体操や手芸などの一般的なレクリエーションを提供している施設もあれば、カラオケや俳句、絵画など多彩なレクリエーションを取り入れている施設もあります。
利用者様ご本人の嗜好に合わせて選ぶと良いでしょう。

 

ご本人がストレスを感じることもある

デイサービスは他の利用者さんや職員など複数の人が同じ空間で過ごします。

集団生活が苦手な方や1人で静かに過ごしたい方にとってはデイサービスの利用そのものがストレスになることもあります。

 

また、大規模なデイサービスであれば利用者の人数も多いため、気が合う方を見つけやすいですが、小規模デイサービスの場合はアットホームな反面、人間関係が固定されがちですので気が合わない方がいるとストレスを感じる場面が出てくる可能性があります。

 

デイサービスの利用を検討している場合は複数の施設をご家族とご本人様が実際に見学しておくことが大切です。

 

利用者様とご家族に合った施設を選ぶことが大切

デイサービスのメリットとデメリットをご紹介しました。

デイサービスは施設により規模やサービスの内容、自己負担の費用などが異なります。

 

ご利用者様との相性もありますので、実際に施設を見学した上で、雰囲気と条件が合っている所を選ぶことが大切です。

 

食事内容やレクリエーションなど利用者様が楽しく生活する上でもサービス内容は重要となりますので、複数の施設をしっかりと比較検討するのがおすすめです。