デイサービスの選び方のポイントとは?施設選びから契約までの流れ

 

デイサービスを検討していても、施設の選び方が分からない、どのような流れで施設を選ぶのか分からないという場合もあるでしょう。

デイサービスは利用者ご本人とご家族の目的と相性の合った施設を選ぶことが大切です。

 

今回はデイサービスの選び方のポイントや施設を探す際の流れをご紹介します。

 

デイサービスの選び方のポイント

デイサービスの選び方のポイントは

・規模
・設備・雰囲気
・食事
・入浴
・レクリエーション

が通う目的と利用者ご本人に合っているかです。

 

規模

施設の規模は通う方との相性に大きく関わります。

 

デイサービスには「大規模施設」「中規模施設」「小規模施設」と分かれています。
大規模施設は利用する方の人数が多く、多くの方とコミュニケーションが取れます。
レクリエーションの数も多く、自分の参加したいレクリエーションを選べます。

 

対して小規模施設は職員も利用者さんの人数も少ないため、お互いの顔と名前を覚えやすくアットホームな雰囲気がメリットです。選び方としては、利用者ご本人に合った規模の施設を考え、その規模の施設のなかから雰囲気が合う施設を選んでいきます。

 

設備・雰囲気

施設の設備や雰囲気はしっかりと確認しておきたい項目です。
施設は掃除がきちと行き届いて清潔か、明るい雰囲気かもチェックしておきましょう。

 

スタッフの雰囲気はもちろん、人員体勢や保有資格をチェックし、経験豊富なスタッフが揃っている、コミュニケーションがとりやすい仕組みになっているかも選び方では重要です。

 

実際に足を運んで職員の対応や、ほかの利用者さんがどのように過ごしているのかをチェックしておくと安心です。

 

食事の内容

デイサービスの食事内容には施設によって幅があり、料金にも差がでる部分です。
食事を施設内で調理しているケースや、外部の給食サービスを利用している場合などがあります。

 

施設によってはメニューを選択できたり、刻み食、ソフト食、ゼリー食などの介護食も数種類用意がある施設もあります。
また食事制限がある場合はその対応ができるかどうかもデイサービスの選び方の大きなポイントです。

 

デイサービスの昼食代やおやつ代は介護保険の適用対象外です。
実費で負担するうえ、施設により費用に幅が出やすい部分のため、どれくらいの自己負担になるかも考えて検討するようにしましょう。

 

入浴の状況・設備

デイサービスを利用する目的が入浴だという方も多いのではないでしょうか。

 

入浴は施設の設備により対応できる入浴方法が異なりますので入浴を目的としている場合のデイサービスの選び方では重要なポイントです。

 

入浴には「一般浴」「個浴」「機械浴」があります。

 

・一般浴

一般浴は大浴場で複数人で同時に入浴する方法です。
施設では自立度が高い方でも職員が介助するので安心して入浴できます。

 

・個浴

個浴は家庭用と同じサイズの浴槽で1人ずつ入浴する方法です。
個浴の対象は介護度が軽度の方だと考えられがちですが、重介護者でも適切な介助により入浴が可能です。

近年では個浴を導入する施設も増えています。

 

・機械浴

機械浴は自立度の低い方が主に利用する入浴方法です。
ストレッチャー浴とチェアー浴の2種類があり、ストレッチャーに寝たり専用の椅子に座った状態で入浴する方法です。

重度の障害があっても入浴でき、介護者の負担も軽減できます。

 

レクリエーションの内容

レクリエーションの内容は施設によって大きく異なります。

 

どの施設でも楽しく過ごせるように工夫が凝らされていますので、利用者さんに合った内容のレクリエーションを開催している施設を選ぶとデイサービスでの一日がより充実したものとなります。

 

多くの施設では身体機能の維持を目的としてレクリエーションに体操を取り入れています。

 

そのほか、工作や手芸、歌や楽器演奏などバリエーションも豊富です。日々のレクリエーションはもちろん、季節のイベントにも注目して利用者ご本人が楽しめそうな施設を選ぶのがおすすめです。

 

デイサービスを探す際の流れ

デイサービスを探すときの一般的な流れは

①ケアマネジャーに相談
②候補を絞る
③見学・体験する
④ケアプラン作成・サービス担当者会議
⑤契約・利用開始

となります。

 

①ケアマネジャーに相談

デイサービスの利用を検討している場合はまずは担当ケアマネジャーに相談します。

 

ケアマネジャーが利用者さんに合った施設選びをアドバイスしたり、受け入れ可能な施設を提案してくれたりするほか、事業所への問い合わせから契約手続きまでをサポートしてくれます。

 

②候補を絞る

ケアマネジャーがいくつか候補を提案してくれますので、そのなかに気になる施設がある場合はケアマネジャーに相談して候補を絞ったり、ない場合はほかの候補を提案してもらいます。

 

利用者ご本人に合った施設を見つけるには自分でも施設について調べることが大切です。
ホームページやパンフレットなどをチェックし、その事業所のサービス内容や規模、雰囲気を見ておきましょう。

 

③見学・体験する

候補となるデイサービスを2～3施設に絞って見学、体験を申し込みます。
デイサービス選びの際は実際に体験してみて、ご本人との相性をチェックすることが大切です。

 

当日のご本人の様子はもちろん、ほかの利用者さんがどのように過ごしているか、職員や施設の雰囲気などを確認しておきましょう。
また、デイサービスは複数箇所を見学・体験してみて、比較検討することが大切です。

 

気になる施設は実際に足を運ぶようにしましょう。

 

④ケアプラン作成・サービス担当者会議

利用を希望する施設が決まったらケアマネジャーが利用申込書を施設に送ります。
さらに、ケアマネジャーがケアプランを作成します。

 

ケアプランの作成後、サービス担当者会議を行います。

 

サービス担当者会議とは、利用するご本人とご家族、介護サービスに関わる関係者が集まりケアマネジャーが作成したケアプランの内容をもとに意見交換を行い、情報共有する会議のことです。

 

⑤契約・利用開始

サービス担当者会議のあと、最終調整後、ケアプランに同意して契約をします。
契約をしたらデイサービスの利用開始となります。

 

気になるデイサービスは実際に見学してみる

デイサービスの選び方のポイントや申し込みまでの流れをご紹介しました。

 

気になるデイサービスはホームページを見るだけでなく、実際に見学、体験を申し込んで雰囲気をチェックしておくと利用者ご本人に合った施設を見つけやすくなります。

 

施設の選び方で迷う場合はケアマネジャーに相談しながら相性の良い施設を探すことをおすすめします。