デイサービスの選び方・見学の際にチェックしておきたいポイント

 

利用者さまに合ったデイサービスに通うには、施設の選び方のポイントを押さえておくことが大切です。

今回は、デイサービスの選び方や、見学の際にチェックしておきたいポイントについて解説します。

 

デイサービスのサービス内容

デイサービスは利用者さまに自宅から通っていただき、介護サービスを提供する施設です。

 

要介護状態になった方が自宅でできるだけ自立した生活を送れるよう、身体機能の維持や向上を目的とした機能訓練や食事、入浴など、日常の介助を行っています。

 

デイサービスでは主に以下の7つのサービスを提供しています。

①健康チェック
②食事の提供
③入浴
④排泄の介助
⑤生活機能訓練
⑥レクリエーション
⑦口腔ケア

 

機能訓練や日常生活の介助だけでなく、レクリエーションやイベントを通してスタッフやほかの利用者さまと交流し、社会的孤立感の解消に役立てます。

 

デイサービスの見学の流れ

デイサービスを利用するためには、まずはケアマネジャーに相談し、ケアプランを作成してもらう必要があります。

 

ケアプランが決まったら、ケアマネジャーが利用できるサービスをいくつか選定しますので、見学をして比較検討します。

 

見てみたい施設を自分で探してケアマネジャーに相談するのでも問題ありません。希望の施設は自分でも探すのがおすすめです。

 

施設の見学申し込みは個人でもできますが、申込はケアマネジャー経由となりますので、見学もケアマネジャーに相談して、手配してもらうと良いでしょう。

 

見学当日は利用者ご本人さま、ご家族のいずれかのみでも構いません。
見学時に施設に関する説明を受けられます。

 

デイサービスの選び方のポイント

デイサービスの選び方には大きく4つのポイントがあります。
ポイントを押さえて利用者さまご本人に合った施設を選ぶようにしましょう。

 

施設の雰囲気

デイサービスの選び方で最も大切なポイントが施設の雰囲気です。

 

デイサービスには週に数回通うことになりますので、雰囲気が合っていないと快適に過ごせなかったり、通いたくなくなったりしてしまうことがあります。

 

施設の整理整頓、清潔感、スタッフの対応や雰囲気、スタッフと利用者さま、利用者さまどうしは良い関係を築けているのかをしっかりと見極める必要があります。

 

施設の雰囲気はホームページやパンフレットでは確認しきれませんので、見学をして実際に目で見て雰囲気を確かめることが大切です。

 

食事

デイサービスの食事内容は、施設によって異なります。
料金で幅が出やすい部分でもありますので、事前に内容や料金を確認しておく必要があります。

 

デイサービスの食事は、施設内で調理したものを提供している施設、外部の配食サービスを利用している施設などがあり、出来たての食事を希望する場合は施設で調理しているデイサービスを選ぶと良いでしょう。

 

また、施設によってメニューの選択が可能であり、刻み食やソフト食、ゼリー食など、利用者さまの状況に合わせた食事を用意できる施設もあります。

 

入浴の設備・体制

デイサービスを利用する大きな目的が入浴の場合は、施設の入浴設備はしっかりとチェックしておく必要があります。

 

一定規模以上のデイサービスでは、複数人で同時に入浴する入浴方法が一般的です。
そのほか、自宅のお風呂のように1人ずつ入浴する方法もあります。

 

介護度が高い方がデイサービスを選ぶ際は、機械浴があるかどうかもチェックしておきましょう。

 

機械浴には、寝た状態で入浴ができるストレッチャー浴と専用の椅子に座って入浴できるチェアー浴の2種類があり、重度の障害がある方でも負担なく入浴できます。

 

レクリエーション

レクリエーションの内容も施設によって大きく異なりますので、デイサービスの選び方の大きなポイントの1つとなります。

 

レクリエーションやイベントの内容については施設のホームページでもチェックできますので、複数の施設のホームページを見て、比較検討が可能です。

 

レクリエーションのプログラムの内容についてはホームページやパンフレットで確認できますが、実際のレクリエーションの雰囲気は見学してチェックすることをおすすめします。

 

レクリエーションはどのように進められるのか、1人ひとりにスタッフが目を配り、サポートしているか、などを見ておくと安心です。

 

デイサービスは規模によって雰囲気も異なる

デイサービスの選び方のポイントの1つに施設の雰囲気を挙げましたが、施設の雰囲気はデイサービスの規模によって大きく異なります。

 

デイサービスには大規模、通常（中規模）、小規模の3つの規模があります。

 

以下でご紹介する特徴をデイサービスの選び方の参考にしてみてください。

 

大規模デイサービス（大規模通所介護）

1日の定員が20～30人程度で、前年度の利用者が月平均750人以上900人以内の施設を「大規模事業所Ⅰ」、月平均900人以上の施設を「大規模事業所Ⅱ」としています。

 

大規模事業所は、スタッフや利用者さまの人数が多く、施設、設備が充実している点がメリットです。

 

一方で、にぎやかな雰囲気が苦手で、静かに過ごしたい方にはあまり向いていないと言えるでしょう。

 

通常規模デイサービス（通常規模通所介護）

1日の定員が10～25人程度で、前年度の利用者が月平均750人以内の事業所です。

 

大規模デイサービスよりは落ち着いた雰囲気で、小規模デイサービスよりもほかの利用者さまとの交流がある点が特徴です。

 

小規模デイサービス（小規模通所介護）

1日の定員が1～10名程度で、前年度の利用者数が月平均300人以内の事業所です。

 

アットホームで、要介護、要支援の方のニーズに合わせて柔軟に対応できる点がメリットです。
住み慣れた町で、自宅のような施設でケアを提供している、地域と繋がった介護事業です。

 

人数が少ないため、手厚いサポートを受けられる一方で、人間関係が固定されやすいため、他の利用者さまと相性が悪い場合や、多くの人とコミュニケーションを取りたいという方には向いていない場合があります。

 

チェックポイントを押さえて選ぶと安心

デイサービスの選び方のポイントや見学について解説しました。

 

デイサービスを選ぶ際は、施設を利用する目的を明確にしたうえで、さまざまな角度からチェックして、複数の施設を比較検討することが選び方のうえで大切です。

 

また、気になる施設はご本人にも見学してもらい、雰囲気の合う施設を選ぶと安心です。