ーデイサービスのメリットとデメリットは？サービス内容もあわせて解説ー

 

デイサービスの利用を考えたときに気になるのが、メリットとデメリットではないでしょうか。

よいところだけではなく、悪い部分も理解したうえで慎重に利用したいですよね。

デイサービスは利用者が自立した生活を送れるようにサポートする施設です。

運動や脳トレなどを通して心身機能の向上を図り、利用者にとって楽しみが見つかるメリットがあります。

一方、多くの方と交流するデイサービスをストレスに感じる点はデメリットです。

本記事ではデイサービスのメリットとデメリットを詳しく解説しているため、利用を考えている方は参考にしてください。

 

デイサービスとは？目的と特徴を解説

デイサービス（通所介護）とは、利用者が自宅で自立した日常生活を送れるようにサポートする施設のことです。

日常生活に対する介護を中心に行い、利用者が快適に過ごせるように支援していきます。

高齢者になると外出が億劫になり、引きこもりがちになる方も多くいます。

デイサービスで行われるレクリエーションを通して新しい体験をし、活力へつながると高齢者のよい刺激になるでしょう。

さらに、心身機能を維持したり家族の介護負担を軽減したり役割も担っています。

 

デイサービスのメリット4つ

デイサービスで得られる4つのメリットを解説します。

 

1.心身機能の向上が期待できる

デイサービスではさまざまなレクリーションにより、心身機能の向上が期待できます。

専門のスタッフが利用者の状態に合わせたリハビリテーションや、運動プログラムを提供しているからです。

体を動かす体操や、脳を使ったクイズなどは認知症の予防にも効果的です。

定期的な運動は体力やバランス感覚の向上にもよい影響を与えるため、転倒リスクの軽減にもつながります。

 

2.多くの方と交流できる

デイサービスでは、同世代の利用者やスタッフと日常的に交流できます。

グループでのレクリエーション活動やイベントが多数あるため、家族以外の方たちとふれあう機会が自然と増えます。

カラオケや手芸、季節の行事などデイサービスの活動により孤立感が薄れる点がメリットです。

豊かな人間関係を築けると、精神的な安定や社会的なつながりも強まるでしょう。

 

3.楽しみが見つかる

デイサービスへ通うと新たな楽しみや趣味を見つけられます。

レクリエーションでは、さまざまなアクティビティやイベントが提供されています。

絵画や手芸、園芸や料理など利用者の方が楽しめるものが盛りだくさんです。

季節ごとのイベントやお出かけもあり、新しい体験を楽しむ機会が豊富です。

日常生活に刺激ができて、生きがいや充実感を得られるメリットがあります。

 

4.家族の負担が軽減できる

専門スタッフが日中のケアを担当するため、家族が安心して自分の時間をもてるようになります。

週に数回のデイサービスを利用するだけでも、介護疲れが解放されリフレッシュできます。

緊急時にもデイサービスに頼れるため、家族が不在になっても高齢者が一人きりになりません。

毎日の介護は家族であっても疲れてしまい、体調を崩すケースがあります。

家族の介護負担を軽減し、安心して過ごせる時間を確保できるのもデイサービスのよさです。

 

デイサービスのデメリット3つ

多くの経験ができるデイサービスにはメリットが多くありますが、デメリットもあります。

ここでは3つ紹介するため、利用する前に把握しておきましょう。

 

1.利用者にとってストレスになる場合がある

高齢者に限らず、新しい環境や人間関係に慣れることは簡単ではありません。

人見知りする、大人数での活動が苦手な利用者はデイサービスがストレスになる場合があります。

利用者が楽しんで過ごせるようになるまでは、家族はもちろんスタッフのサポートと時間が必要です。

嫌がる場合は無理して通わず、利用者のペースに合わせてた利用を心がけましょう。

 

2.サービスの内容に差がある

各施設が提供するプログラムや設備などには違いがあります。

たとえばリハビリテーションや専門的なケアを充実させている施設もあれば、レクリエーション活動が中心となっている場合もあり、特徴はそれぞれです。

デイサービスの利用を考えたときには、実際に見学や体験をしてみることがおすすめです。

提供されるサービス内容やスタッフの対応を確認し、利用者のニーズに合った施設を選んでください。

 

3.費用が負担になる可能性がある

デイサービスの費用は利用頻度やサービス内容によって異なります。

長期的に利用する場合には経済的負担が大きくなる可能性もあるため、注意が必要です。

介護保険が適用される場合でも、デイサービスの利用には自己負担額が生じます。

特別なアクティビティの参加費用、おむつや食費など少ない金額でも積み重なると、ある程度の金額になるかもしれません。

家計への影響を考慮し、必要なサービスと費用のバランスを考えて利用する必要があります。

 

デイサービスで行っている主なサービス内容

デイサービスではどのようなサービスを行っているのか、主な内容を紹介します。

 

食事の提供

高齢者の健康維持のためには、栄養バランスのよい食事が重要です。

デイサービスでは、個々の利用者の健康状態や嗜好に合わせた食事を提供しています。

例えば、嚥下障害がある方には軟らかい食事、塩分制限が必要な方には減塩食と利用者が安心して食べられるように配慮されています。

食事は利用者同士が交流する大切な時間です。

楽しく過ごせると食欲が増進し、心身の健康にもよい影響を与えます。

 

入浴介助

デイサービスでは、安全で快適に入浴できるようにサポートを行っています。

入浴は身体の清潔を保つだけでなく、リラックス効果や血行促進の効果も期待できます。

専門のスタッフが利用者の安全を確保しながら入浴介助をするため安心です。

デイサービスの入浴は手すりが設置されていたり、車椅子のままで入れたりと設備が充実しています。

自宅での入浴が難しい場合でも安全に入浴できる環境を整えています。

利用者が安心してリラックスできる時間となるように配慮されています。

 

機能訓練

高齢者の自立支援や生活の質の向上を図るためには、定期的な機能訓練が必要です。

デイサービスでは一人ひとりに合わせてリハビリプランを作成しています。

日常的な生活動作の向上やバランス感覚を養うための運動、筋力を維持するトレーニングなど、プログラムはさまざまです。

利用者の身体機能を維持し、自立した生活を送るには機能訓練が重要です。

 

利用者が楽しめるレクリエーション

デイサービスで行うレクリエーション活動は、利用者の心身の健康につながります。

カラオケや手芸、絵画や園芸などデイサービスでの活動は多種多様です。

春にはお花見をして夏にはバーベキュー、秋には紅葉狩りをして冬にはクリスマスパーティーなど、季節に応じた楽しいイベントを開催している施設もあります。

利用者の生きがいを見つける機会となり、精神的な充実感を与えるでしょう。

 

まとめ

デイサービスには心身機の向上や多くの方との交流により、楽しみが見つかるメリットがあります、

また家族の介護負担を軽減できるのも、デイサービスのよさです。

一方、知らない利用者と話すことが苦手だったり、サービス内容が利用者に合わなかったりするとストレスになる場合もあります。

デイサービスは利用者が快適に過ごせるように、日々の生活サポートやレクリエーションを行っています。

メリットとデメリットを理解したうえで、安心して過ごせるデイサービスを選びましょう。